楽器

Steinberger GS7TA

Steinbergerといえばヘッドレスというイメージですが、唯一ヘッドがある楽器も作ってます。

全体図


こんなのw

解説

Steinbergerのギターには(一部のベースもだけど)特徴的なトレモロユニットがついています。TransTremというユニットでアームアップ/ダウンしロックする全ての弦がチューニングを保持したまま固定されます。Wikipediaの表現を借りると「和音の各音程間の関係性を保ったままアーミングができる」つまりアームダウンして1段階でロックするとレギュラーチューニングからDレギュラーチューニングに変わります。これを実現するためにはかなり正確なチューニング機構が実装されていることが条件で、そのためにヘッドレスになっていたのです。

所有しているGS7TAもトランストレムを積んでいて、従来ブリッジ側で行うチューニングをGearlessチューナーという機構をヘッド部に実装してチューニング精度を高めるようになっていてTransTremを実装できるようになっています。GearlessチューナーはSteinbergerがGibson傘下に入った後、SGやFirebirdに搭載されているので、ご覧になった方も多いと思います。

ギアレスチューナーヘッドとブリッジ


ヘッドを横から見た図。


TransTrem部分。

従来のギターの常識を覆した奇跡のギターだと思います。私はこのギターを1992年頃に手に入れてずっと使ってますが、いろいろ問題点もあります。重量が4kg弱とギターにしては少々重いこと、リペアパーツが手に入りにくいことと、生産数が少なく国内流通している中古品もほとんどないこと(あっても高額)ということもあり、いまこのギターをお勧めすることはなかなか難しいです。しかしEMGピックアップのHSH配列とアクティブコントロールで大概のことは出来てしまう優秀なギターです。

もっとも最近はこのギターを使うと腰にくるのでPRSを使うことが多くなりました。

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